講師 キム・イナ氏(韓国語講師)
2013年10月18日〜11月29日 毎週金曜日(計6回)
セシオン杉並 集会室
今年度も昨年度に引き続き、文化講座として韓国語を企画させて頂きました。
昨年度は語学学習に加え、韓国大使館附設の韓国文化院を訪問して、歴史や文化を学びました。両班(ヤンバン。朝鮮王朝時代の上流階級)の書斎であるサランバンや韓国庭園などの施設を見学し、韓服(ハンボク)の試着体験もいたしました。また韓国家庭料理の実習をすることにより、食文化の点からも理解を広げてもらうことができました。
今年度は、もう一度本講座の原点に戻り、韓国語のしくみ、読み方・書き方から学び直し、定着することを目的として、テキストを使用し、自己学習ができるレッスンをキム先生に指導して頂きました。
また、杉並在住のイム・ヒョンジョン氏による韓国伝統のポジャギの紹介もありました。ポジャギとは手芸のことで、古くから韓国の女性たちが端切れの布を繁いで、1つの大きい布にし、それを風呂敷や袋にして、物を包んだり覆ったりする際に使用してきました。
2年間本講座を実施する中で、受講者の方々の韓国文化に対する高い関心と、熱心に韓国語を学ばれている姿が、非常に印象に残りました。昨年度の受講者の方の中には、講座終了後に、日本人講師の岩橋春美先生に高麗博物館まで習いに行っていらっしゃる方と、キム先生のご自宅でレッスンされていらっしゃる方がいて、継続して学習することにより、かなり上達されています。文化講座は終了しましたが、今年度の受講者の方もテキスト終了まで、キム先生に教えて頂くことになっております。成果を発揮する意味で、大久保のカラオケで韓国語の歌を1曲披露するということを予定しております。
いつの日かキム先生を交えて、文化講座を受講された方々と韓国に旅行が出来ることを願いつつ、出会えた輪を大切にしていきたいと思っております。
文化講座を通じて、伝統と現代が織りなす独創的で多様な文化を持つ韓国に対する国際理解が広がることを期待しております。
講座に参加して下さった受講者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(村松たか子)