チャリティー上映会「長編ドキュメンタリー映画 ひめゆり」
監督 柴田昌平
製作 プロダクション・エイシア
2014年11月29日(土)14:00から、「セシオン杉並」のホールに於いて、教育フォーラムとして、映画の上映会を致しました。
主催:杉並ユネスコ協会・共催:杉並区教育委員会でしたが、委員会を立ち上げて、実行することにしました。杉並ユネスコ協会以外のNPO団体、杉並女性団体連絡会、杉並の子どもを薬物からまもる会等からの代表者が実行委員として参加して協力して下さいました。
また、杉ユ70周年特別企画として行った朗読劇「水の手紙」の出演者からも数名委員会へ参加戴きました。皆様のお力添えは頼もしく、多くの方々に助けられてこの企画が実行できたのだと思います。
この映画は、沖縄戦を体験し、生存された女学生の方々の証言を、柴田氏が13年間にわたり記録された作品です。ひめゆり同窓会 東京支部の後援も心強い思いでした。
9月4日を皮切りに、計4回の実行委員会を持ちました。委員会では、宣伝・PRの仕方を検討して、チラシ4500枚、ポスター50枚を使っての宣伝。区報、杉並ユネスコホームページでの告知、杉並新報、東京沖縄県人会しんぶん「おきなわの声」、区のボランティア情報誌「ボラン・て」への紹介記事の掲載などを決め、実行しました
実行委員会以外でも、皆さん、精力的に動いてくださいました。お蔭様で、チケットは375枚売れました。その内訳は200円の学生券38枚。500円の一般券337枚(実行委員100枚、杉ユ関係191枚,コミュかる10枚、他46枚、当日券21枚)でした。
11月29日当日は、冷たい雨の降る日で、残念な状況でしたが、21人の方が雨を押しても当日券で来てくださったということは、特筆すべきことだと思いました。加えて、学生達に観て貰えたことは、実行した者達にとっては感慨深い物でした。
上映後、柴田監督のアフタートークが有りましたが(左下写真)、参加者全員がお話に聞き入っていたのは、感動の深さの表れでしょう。監督ご自身も「多くの方に観て戴けたこと、特に若い方も一緒に見て下さったこの機会は、本当に嬉しい限りでした。有難うございました」と、おっしゃっていました。こちらこそ、感謝の限りです。
収益金5万円は、ひめゆり平和祈念資料館へ寄付致しました。
映画会当日、ロビーでは、寺子屋関連の展示と寺子屋への支援の為に「ピースフラワー」なる布でできたコサージュを販売しました(右下写真)。この「ピースフラワー」86個の作成も、皆さんに協力して戴いて行いました。実り多い機会だったと思います。
「ひめゆり」映画会に寄せられたご意見(アンケートから抜粋)
・「ひめゆり」の皆さん、辛い体験を伝えて下さりありがとう。平和の尊さ、日々の生活の中でより考え平和を維持していかなければ申し訳ないと思う。
・最後に監督の話が聞けて良かったです。戦争の話、あまりに生々しく何度も身がちぢみましたが、これが現実にならぬよう願いたいです。ありがとうございました。
・現在がこわい。監督がやさしい方なので撮れたのだと思った。年々齢老いていくひめゆりの人をよくぞ残してくれた。
・この証言を聞けてとてもよかったです。
・繰り返してはならない、繰り返してはならないと心に繰り返し思います。本土決戦を遅らせるために,沖縄戦があったということにいつも心が痛んできました。あの戦争の事実に向き合うことは、平和の中に生きる人にとっても大変勇気のいることです。映画製作の皆様の勇気を讃えます。
・正義の戦争なんてあり得ないことを何故政治家は学ばないのか。歴史が語っているではありませんか。特に日本は被爆国。それゆえ絶対に戦争はどんなことがあってもしてはいけないことです。
・これだけ反戦映画が上映されて胸を痛めているのに、世界には変わらず流血がやまない。本当に残念です。
・戦争を体験した人は、平和を強く望みます。それなのに、戦争や紛争は、絶えることがありません。自分が渦中にいなくても、想像力を働かせて、今苦しんでいる人(現にただ中にいる人も、過去の傷が痛む人も)を我がことのように受け止める力が人間にはあるはずです。
・戦後生まれの自分にとって、戦争のない平和な社会は当然まもるべきもの、そして、再びその道へ進むことはない。たとえ様々な動きがあっても決してないだろうと思っていました。今色々なニュースを見て、また色々な歴史、他の情報を知ることにより、平和が(日本では)続いていることは実は大変すばらしいことと感じます。戦争があってはならないと願います。
・絶対に風化させてはいけないと思います。世界のお手本となる国をめざしたい。
・東京大空襲を小6で体験しました。その後色々な人生を体験しましたが、戦争状態は特にいやな思い出です。戦争はぜったい反対したい。
・小学生の娘を2人連れてきました。学校では戦争のことをほとんど教えないようです。私の時は、原爆のフイルムを学校で見ました。同じことを繰り返さないために風化させてはならないと思います。
・沖縄の資料館でこの映像を観て数日頭から戦争のことが離れませんでした。映画に出てきた16歳の良子さんが気になって夢にも出てきました。今回インターネットで探したところ杉並で上映会があるのを知って来ました。戦争は絶対反対。世界が平和でありますように。
(辻 邦)