2014年10月28日(火)松庵小学校
10月28日、西荻窪駅から徒歩10分程の静かな住宅地の一画にある松庵小学校に、世田谷区にあるセントメリーズ・インターナショナル・スクールの子どもたち74名(男子)がやってきました。
松庵小学校はウサギ(モッピー)やヤギ(ポッコ)を飼育し、子どもと生き物の心の距離を縮める教育や、国際理解教育にも力を入れている学校です。今年は板倉徳枝副会長の尽力で「国際子ども交歓会」の受入校になって下さいました。
佐々木惠子校長は、初めてのセントメリーズ・インターナショナル・スクールとの交流で「とにかくトライすること」、「言葉は分からなくても目を見て話して、伝えることができれば異文化理解教育に繋がる」と話しておられました。
また、松庵小には愛称「あん子応援団」なる学校支援活動をしている地域の皆さんがいます。地域コーディネーターの花井 香さんの一声で、海外滞在経験もある地域の方々もこの交歓会をお手伝いして下さいました。
今回、交流した4年生3クラスの子どもたちは、運動会で踊った「ソーラン節」で歓迎してくれました。赤いハッピを着て、音楽に乗って力強く動く子供たちの踊りに、セントメリーズ・インターナショナル・スクールの子どもたちも熱心に見入っていました。
オープニング・セレモニーの後、各教室に分かれて室内遊びを通しての交流となりました。日本の伝統的な遊びの中から、ボール紙に色付けし、2つの穴に糸を通して作ったブンブンゴマというものを、松庵小の子どもたちが教えて作りました。
コマ回しやけん玉はセントメリーズ・インターナショナル・スクールの子どもたちには難しかったようですが、意外にうけたのが「福笑い」。目、鼻、口、眉毛、頬を日本語で伝え、目隠しした子どもは手探りで顔を作っていきます。「ナイス」、「グレイト」などと言われて目隠しを取ってみると…とんでもない顔の福女。皆で大笑いしました。
子どもたちもだんだんと仲良くなってきて、室内遊びの後の校庭での鬼ごっこ、ドッジボール、竹馬では結構打ち解けているように見えました。とってもいいお天気。みんなで走り回ったり、ドッジボールで転んだ子どもには「大丈夫?」と駆け寄っていきます。また竹馬はバランスを取るのが難しく、支えてもらいながら前に一歩一歩進む様子は何とも微笑ましい光景でした。
お昼ご飯は、松庵小は給食、セントメリーズ・インターナショナル・スクールはお弁当です。異なるものを食べても「それが当たり前」と納得しているようでした。
最後のグットバイ・セレモニーでは、松庵小の校歌のプレゼント。校歌は金田一晴彦氏の作詞ですが、その一節に「さあ みんな 学校へいこう」とあります。佐々木惠子校長が言れている、朝起きて自然に「学校へ行こう」と思える学校づくりは、学校を支援するあんこ応援団の地域の力、PTAの協力、そして学校が三位一体となって、次世代を担う子どもたちの育成に力を注いでいると感じました。
杉並ユネスコ協会が長年行っている国際交流や異文化理解のための地道な活動が、じわじわと地域に広がっていければいいですね。
(大野克子)