「沖縄の魅力〜食文化の背景にあるもの〜」
2015年3月21日(土) セシオン杉並 料理室
3月21日(土)セシオン杉並の料理室で参加者24名で「料理教室」が行われました。講師は沖縄料理研究家の高山厚子先生と助手の岡本記代子先生。今回は沖縄料理で欠かせないモズク料理のアラカルト。
皆さんモズクを使った料理をいくつご存知でしょうか。何と、当日は先生の手際の良いご指導で5種類のモズク料理を作って食べることができました。
モズク入りパンケーキ、モズク入り焼き春巻き、モズク入り寒天ゼリー、モズク入り具だくさん酢の物、モズクとサンマすり身入り味噌汁の5種類です(下写真)。
「えー、パンケーキにモズク?」と思われるかもしれませんが、ほんのり甘いパンケーキにモズクのシャキシャキ感が癖になる美味しさでした。
グループを4つに分けての調理でしたが、参加者は料理に慣れている方が多かったためか、高山先生と岡本先生のご指示に従いながら、とても要領よくひとつまたひとつと料理を作っていきました。
お手伝いのユネスコ理事は短時間で5つの料理は大変なのではないかと心配もしていたのですが、各グループともに時間内に美味しいモズク料理ができました。
皆でおしゃべりをしながら料理をいただいた後、高山先生から沖縄の話を伺いました。
沖縄は自然豊かな所。しかし、歴史的には「沖縄戦」を語らなくて沖縄を理解することができないと話をしてくれました。
先生は当時小さな乳飲み子だったので、たくさんのことは覚えていませんが、それでも今でも辛い想い出として心に残っていることはあると、話してくれました。
その後、岡本先生が三線(さんしん)を弾き、沖縄の伝統的な歌を唄ってくれました(左下写真)。皆優しい三線の音と唄にうっとりと聞き入っていました。
最後には歌と三線に合わせて、高山先生の音頭で参加者全員で沖縄の踊り(カチャシー)をおどりました(右下写真)。
今回の料理教室は高山先生と岡本先生の人となりでとても温かく、充実したものとなりました。
高山先生は食材にとても気を遣っていらして、今回使ったモズクは沖縄からの取り寄せ、サンマは宮城県女川町の生サンマのすり身を使用しました。サンマのすり身は東日本大震災の支援としていつも使っているそうです。
参加者全員からも「とてもよい料理教室だった」とご意見をいただきました。また、印象に残ったこととして次のような感想をいただくことができました。
・健康料理―モズクを使った料理をたくさん教えてもらい今後の食生活の参考になった。
・料理だけではなく、沖縄の文化や音楽に接することができて楽しいひと時を過ごせた
・先生の話(沖縄の歴史)や体験談が心に刻まれた。沖縄への理解を深めることができた。
・最後、先生の掛け声で全員で踊ったことは忘れない。
(佐藤直子)