「世界の果ての通学路」上映会
2015年6月28日(日)セシオン杉並ホール
「世界の果ての通学路」の上映会が、杉並区教育委員会との共催でセシオン杉並ホールにおいて開催されました。
今回は杉並ユネスコ協会にとって初めての試みとして、小さな子供にも理解して貰える日本語吹き替え版を採用し、より多くの子供達に参加してもらえるように18歳以下の青少年は入場無料としました。
辻 邦実行委員長を中心に役員、理事、青年部の全ての会員がポスター・チラシの配布、チケットの販売などに取り組み、当日に備えました。
当日は前日の悪天候も回復し、青年部・ボランティアの方々の積極的な応援を得ることが出来て、大人254名、子供42名の合計296名と目標の300名には僅かに届きませんでしたが、大勢の参加者が鑑賞してくださり、事故もなく成功裏に終わることができました。
特に青少年が42名も集まったことは画期的なことであり、今後の杉並ユネスコ協会の活動の一つの指針になるのではないかと思いました。
また青年部の若者と同じように情熱を持って活動している先輩会員の姿をみて、今年4月から加わったばかりの私はエネルギッシュな皆さんから多くのことを学ぶことができました。
上映が終わった後も展示パネルを熱心に見入る人、アンケートを一所懸命に書く人など映画の余韻を確かめている人たちが見受けられました。
映画「世界の果ての通学路」について(監督 パスカル・プリッソン、2012年、フランス)
「世界の果ての通学路」は、道なき道を何時間もかけて通学する4人の子供たちの姿を追った、感動のドキュメンタリー映画です。
野生のキリンや象が生息するサバンナを駈け抜けるケニアの少年ジャクソン。山羊飼いの仕事を終えてから、愛馬で学校へ向かうアルゼンチンの少年カルロス。女子に教育は不要とする古い慣習が残る村から、寄宿学校に通うモロッコの少女ザヒラ。生まれつき足が不自由で、弟たちに車椅子を押されて登校するインドの少年サミュエル。
彼らの学校へ向かうひたむきな姿から、教育の大切さ、夢を持つことの大切さについて気づかされます。
参加者の感想(アンケート結果(回答数64名)より抜粋)
※64名中、56名が「とても面白かった」と回答しました。
・日本は本当に恵まれていると思った。こんな環境なのに勉強しないなんてもったいないことです。もっともっと日本の子供たちが自分の置かれている環境に感謝して日々過ごしてほしいと思います。
・とてもよかった。感動して涙が止まりませんでした。夢と希望を持つすばらしさを思い出させてくれました。
・とてもよい企画でした。小さな子供も集中して見ていて驚きました。
・ケニア、モロッコの子供たちが長時間走って通学するのを見て、切なくなりました。
・アルゼンチンの兄妹愛、インドの兄弟愛に感動したし、仲良く助けあっているのが素敵でした。
・サミュエルが学校に着いて、友達に受け入れられた場面では予期せず胸が熱くなり、涙が止まりませんでした。医者になりたい子が多く、人の役に立ちたい気持ちが育つ素晴らしい環境。そこには簡単にすまされないドラマがあることを知りました。上映ありがとうございました。
・学校に行きたい、学びたい、そして将来への目的もしっかり持っていることに感心しました。
・家族の愛に守られ支えられて、子供はたくましく育っていく。明るく前向きに生きている子供たちから、たくさんのエネルギーをもらいました。自分の未来は自分の力で切り開いていくすばらしさ! たくさんの幸せと奇跡が待っていますように!
・孫を連れてきました。自分の国と違う同世代の子供たちのたくましい格好を見せてあげられてよかったと思います。
(芝興子)