杉並ユネスコ協会
中学生クラブ「英会話とスポーツ大会」
2016年6月11日(土) セシオン杉並 視聴覚室、集会室、体育室

   6月の中学生クラブは、30分の英会話の後、体育室に移動してスポーツ大会(ダンスとゲーム)を行いました。

   まず前半の英会話では、学年ごとのクラスに分かれて、それぞれ特色のある授業が行われました。

   中1のクラスでは、カロリーナ先生(フィンランド)、クラリッサ先生(ドイツ)、板倉先生、そして青年部の井口さんが、世界のさまざまな国をクイズを交えながら紹介しました。

   生徒たちの前には世界地図が広げられ、先生が国旗を見せながら、「この国は地図の中のどこにあるでしょう」、「首都はどこでしょう」、「何語を話すでしょう」といった質問を英語でしていました。

   生徒たちは知っている国については積極的に答え、知らない国については先生の説明に熱心に耳を傾けていました。

英会話1

英会話2 英会話3

   中2のクラスでは、エミリー先生(フランス)、ヤニス先生(ドイツ)、長田先生が、世界の有名なスポーツ選手を題材として、トランプ遊びを取り入れた授業を行いました。

   各生徒が異なる有名選手の写真を自分の額の前に掲げ、自分からは見えないようにして、その選手が誰であるか、先生や他の生徒に英語で質問しながら当てるというゲームです。

   「その選手は男性か女性か」、「ボールを使ったスポーツか」、「どこの国の人か」など、生徒たちは当てるために一生懸命英語で質問を繰り出していました。

英会話4 英会話5

   中3のクラスでは、ジョナサン先生(アメリカ)とニコラス先生(ドイツ)の指導の下、英語を使った寸劇を行いました。

   生徒たちは3つのグループに分かれ、各グループで劇のテーマと登場人物・配役を決めて、2〜3分の短い劇をつくりました。

   どのような劇をつくるかはまったくの自由で、家族愛をテーマとするものもあれば、友情をテーマとするものもあり、またハッピーエンドだけでなくバッドエンドの劇もあり、演じる側も観る側も全員楽しんでいました。

英会話6 英会話7

   後半のスポーツ大会では、プロのダンサーである橋本拓也さん(下写真)を講師としてお招きし、ダンス・ワークショップを行いました。

   橋本さんはダンスパフォーマンス集団 THE CONVOY の元メンバーであり、現在もダンサーやミュージシャンとして活動していらっしゃいます。また彫刻家としての一面も併せ持っており、芸術分野において多方面で活躍されています。

橋本さん1 橋本さん2

   ダンスのレッスンでは、アップテンポのダンスミュージックに合わせて、橋本さんの動きを真似しながら、数種類のステップを練習しました。

   片足を踏み出して体を沈み込ませたり、左右の足をテンポよくクロスさせたりするなど、基本的な動きを何度も繰り返して練習しました。

   最終的には、全員が列になって一斉にステップを踏み、2分弱のグループダンスを完成させました。

ダンス1 ダンス2

   参加した中学生や外国人たちは、最初はダンスの動きに慣れず、また若干の恥ずかしさもあって、思うようにステップを踏むことができませんでした。

   しかし橋本さんの熱のこもった指導のおかげで、次第に体と心がほぐれ、キレのある動きができるようになりました。

   何よりもダンスを通じて、全員が体を動かす楽しさを味わい、一体感を得ることができたのがよかったと思います。

   このような貴重な経験をさせていただいた橋本さんに、心から感謝いたします。

ダンス3 ダンス4

   ダンスに引き続き、スポーツ大会の後半では、青年部の企画したゲームが行われました。

   いわゆる「ドロケイ」と呼ばれる鬼ごっこを発展させたもので、参加者が3つのチームに分かれて、それぞれが他のチームのメンバーを捕まえたり、あるいは同じチームのメンバーを逃がしたりします。

   ダンスの後にも関わらず、参加者たちは体育室の隅まで、全力で相手を追いかけていました。

   このゲームは相手を捕まえるだけではなく、捕まえた相手を逃がさないように自分の陣地を守る必要があるため、しっかりした作戦とチームワークが求められます。

   どのチームもゲームを繰り返すにしたがって、メンバー同士で意思疎通を図り、協力するようになっていったのが印象的でした。

ゲーム1 ゲーム2

   スポーツは国境を越えて、誰でも楽しむことができるものです。たとえ言葉が通じなくても、一緒に体を動かすことで互いにコミュニケーションを取ることができます。

   スポーツ大会で行ったダンスとゲームは、まさにコミュニケーションの重要なツールの1つとして位置づけられると思います。

   次回、7月9日(土)の中学生クラブは、英会話担当のアノンヤ先生によるバングラデシュの紹介です。

   バングラデシュは日本に多くの留学生を送り出すなど、アジアの国の中でも日本との交流が活発な国の1つです。

   そのようなバングラデシュの文化について、アノンヤ先生と一緒に楽しく学びたいと思います。

(岩野智)