杉並ユネスコ協会
ユネスコのつどい2016
「ユネスコ・フェスティバル」
2016年11月20日(日)セシオン杉並 展示室

会場全景1

   2016年11月20日(日曜日)セシオン杉並の展示室で、ユネスコのつどい「ユネスコ〈子どもも大人も〉フェスティバル」を行いました。

●なぜ「フェスティバル」を?

   ユネスコのつどい。2014年は、映画「ひめゆり」の上映でした。

   その年はユネスコ運動の日に「丸木美術館」を訪問しましたので、「ひめゆり」を上映するのにはよい機会だと思いました。

   そこで、実行委員会を立ち上げて、外部の方々のお力も借りました。

   「杉並女性団体連絡会」「杉並ユネスコ創立60周年記念行事・朗読劇・水の手紙」出演者の方々のご尽力で、映画会は成功。

   2015年には再び映画「世界の果ての通学路」の上映に取り組みました。

   その映画は、広く知られた映画で、字幕版ではテレビでも放映されたものでした。

   そこで、吹き替え版での上映を選択して、杉並ユネスコ協会としては珍しく、小学生からの参加を呼びかけました。

   共催事業の鉄則は、事業費用の半分相当の資金を、自分たちで用意することです。

   この時は、杉並ユネスコ協会会員限定で実行委員会を立ち上げました。

   子どもは無料にして、大人分のチケット販売で資金が工面できるか?大きなプレッシャーでした。

   携わった委員たちの奔走努力の甲斐あって、何とかチケットを多数売ることができ、資金が調達できました。

   多くの方に観ていただきました。80人の子どもの参加がありました。

丸木美術館
丸木美術館ツアー
(2014年6月)
ひめゆり
「ひめゆり」上映会
(2014年11月)
世界の果ての通学路
「世界の果ての通学路」上映会
(2015年6月)

   

   そして、2016年。さすがに「もう一度映画会を」という声は上がりませんでした。

   それ程、映画会の実行はエネルギーが必要だったのです。

   でも、地域との繋がりは絶やしたくない。何をしよう…。

   会員の皆様はよくご存じですが、日本ユネスコ協会連盟の活動は、途上国での教育支援「世界寺子屋運動」、国内外の身近な文化・自然を守り伝える「世界遺産・地域遺産活動」、日本の文化を未来につなぐ「未来遺産運動」、青少年に対する国際理解教育を推進する「青少年活動」です。

   また2011年3月11日の震災を受け、「東日本大震災 子ども支援募金」として子どもたちの学びを応援しています。

   杉並ユネスコ協会でも、「寺子屋運動」の資金源である書き損じはがきの回収・整理、「東日本大震災 子ども支援募金」の事務作業の手伝いなどで、精力的に協力しています。

   ユネスコの活動は、多くの方のご支援が必要です。

   書き損じはがきの回収への協力、「東日本大震災 子ども支援募金」のサポーターとしての協力、そして善意のカンパのお預かりなど、地域の方々にユネスコに親近感を持っていただくことは、重要です。

   そこで、僅かながら繋がりができた地域の方との交流の場を持ちたいと、子どもも大人も楽しく参加してもらえる「フェスティバル」を企画したのです。

   作家井上ひさし氏は、書作「イーハトーボの劇列車」の中で、(宮沢)賢治に扮した農民の思い残しとして「ひろばがあればなあ。どこの村にもひろばがあればなあ。村の人びとが祭りをしたり、談合をぶったり、神楽や鹿踊をたのしんだり、とにかく村の中心になるひろばがあればどんなにいいかしれやしない」と言わせています。

   日本ユネスコ協会連盟の活動の核となる、途上国での教育支援「世界寺子屋運動」でも、村に井戸を掘り、寺子屋を作ることで人が集まれる場所を作り、良い変化を起こしている。

   私たちが実行する「フェスティバル」が「ひろば」になれるとは思っていませんが、一瞬でも「ホッ!」としてもらえれば、嬉しいなと思いました。

会場全景2

●「ユネスコ・フェスティバル」の内容

   私共は、以前からバザーを行っていますので、多方面からリサイクル品が寄せられています。

   お陰様で、「ユネスコの品は、質が良い」と好評をいただいています。それで、「バザー」も企画に入れました。

   国際理解の一助にと「料理教室」を年一回開いていますが、そこで培ったノウハウで、タイ風焼きそば、韓国風お汁粉、ミャンマーコーヒー、紅茶等、国際色のある「フードコーナー」を開きました。

   「パフォーマンスコーナー」も、「アルゼンチンタンゴ」「フォルクローレ」「ダンス」と多彩なラインナップが実現しました。

   子ども向きには「ゲームコーナー」。国際理解と平和の展示も好評でした。

バザー
バザー
フードコーナー
フードコーナー
展示
展示コーナー

   

アルゼンチンタンゴ
アルゼンチンタンゴ「タンゴ・ドーブレ」
フォルクローレ
フォルクローレ
「コミュニダード・デ・ラ・コチャバンバ」
ダンス
橋本拓也氏による創作ジャズダンス

   

ゲームコーナー1
ヨーヨーつり
ゲームコーナー2
万歩計でチャレンジ
ゲームコーナー3
ジャンケンゲーム

   

   当日は天候に恵まれ、来場者大人169名、子ども63名、出演者・スタッフを含めて286名のイベントとなり成功いたしました。

   実行委員の働きに加えて、青年部とそのOBの手助けがあったからです。特に、当日の運営は若者抜きにはできませんでした。青年部を誇る気持ちでいっぱいです。

   また「バザー」「フードコーナー」は、「ミンガラバー・ユネスコクラブ」(下記注参照)にお手伝い頂きました。

   大変な仕事でしたが、2017年度も開催が決まりました。委員の皆様の「大変だけど、楽しかった」という言葉が、後押しです。

   ※「ミンガラバー・ユネスコクラブ」は、日本とミャンマーとの間で、交流を通じた相互理解や教育支援等の活動を行っている、東京都ユネスコ連絡協議会の中の団体です。

(ユネスコのつどい実行委員 辻 邦)