「恐竜教室」 in 第2回すぎなみサイエンスフェスタ
講師 富田 京一 氏(肉食爬虫類研究所所長)
2017年3月5日(日) セシオン杉並 第7集会室 参加者 80名
昨年に引き続き、ドクタートミーこと富田京一さんにお話して頂きました。
恐竜は「爬虫類」の一員です。現生の爬虫類にはヘビ、トカゲ、カメ、ワニなどが含まれます。
ほとんどの爬虫類は私たち哺乳類と異なり、活動に必要な熱を自分で作り出せません。
電化製品に例えれば、哺乳類が電池で動くシステムで、爬虫類は外部のコンセントに差し込んで動くシステムです。
彼らは強い日差しや、温かい岩などの熱源が近くにないと、だんだん体が冷え、しまいには動けなくなってしまうそうです。
そして恐竜は、体の仕組みがこれらの爬虫類とは少し違います。
現在、多くの学者は、恐竜も鳥類や哺乳類と同じように、活動に必要な熱を自分で作り出し、気温にあまり左右されることなく、一定に保つことができたと考えています。
恐竜が他の爬虫類に比べて寒さに強かった大きな理由のひとつに、体が羽毛でおおわれていたことが考えられていたそうです。
実際、羽毛恐竜の化石が発見されています。
今年も、スペシャルゲスト(グリーンイグアナ、ボールニシキヘビ、ヒョウモンカメ他)を紹介しながら、このようなお話をして頂きました。
子供達はもちろん、目を輝かせながら、化石、ゲストの爬虫類に見入ったり、質問攻めにしたりしていました。
また、それ以上に親御さんたちも爬虫類の飼い方等、富田さんに聞いていました。
富田京一先生
ボールニシキヘビ
ゲストのグリーンイグアナの紹介
ホームセンターのペットコーナーなどでも販売されています。
生息地では減少していますが、日本で売っているのは、ほとんどが飼育下で養殖された個体です。
グリーンイグアナは完全な草食で、自然界でも飼育下でも、メニューは8割ほどが葉野菜や野草、2割がさまざまな果実、根菜、豆類、花です。
ネズミや虫などを一切与えなくてすむことも人気の所以かもしれません。
最大種グリーンイグアナは特に記憶力がよく、ご飯、日向ぼっこ、お風呂など、自分に関係のある単語は相当聞き分けます。
鳴き声や臭いも出さず、毛や羽毛も撒き散らさず、草食で、面白い形をしており、活動時は触るとほかほか温かいです。
グリーンイグアナ
興味津々の子どもたち
(山田正)