杉並ユネスコ協会
ユネスコのつどい2018
「ユネスコ・フェスティバル」
2018年11月18日(日)セシオン杉並 展示室

   2018年ユネスコのつどい「ユネスコ・フェスティバル」は、11月18日(日)にセシオン杉並の展示室で開催されました。開催時間は10:30~15:00。

   今年のパフォーマンスコーナーの出し物は、①ラトビアの音楽(ラトビア混声合唱団「ガイスマ」)、②「歌声広場・世界の歌」(小野文子さん、ハーモニカ:芝 貞幸さん)、③フォルクローレ(コミュニダード・デ・ラ・コチャバンバ)でした。

   ゲームコーナーは、ヨーヨー釣り、万歩計でチャレンジ、バルーンで遊ぼう、宝釣り。宝釣りの景品は、皆で持ち寄ったものです。なかなかユニークなものが集まりました。

   展示コーナーは、「持続可能な開発目標」(SDGs)、カンボジア・スタディツアー報告でした。

   バザーコーナーでは、皆様のご厚意で提出していただいた品々に加え、皆で手作りしたクリスマスのリース、南天の木と風船葛の手芸品「南天九猿」を並べました。

   そして、食べ物コーナーは、ミンガラバー・ユネスコクラブさんのミャンマーコーヒーを売るスタンドと、「杉並育成園すだちの里すぎなみ」さんのパン100個、私たちが作った食べ物「パエリア風炊き込みご飯」「サモサ風春巻き」「ミカン寒天」を販売しました。

   当日は曇り空でしたが、雨に降られることはなく、大人約230、子ども54名の参加がありました。

ガイスマ
ガイスマのみなさん
小野文子
小野文子さん
コチャバンバ
コミュニダード・デ・ラ・コチャバンバのみなさん
ゲーム
ゲームコーナー(ヨーヨー釣り)
展示
展示コーナー
バザー
バザーコーナー

   私は一昨々年、一昨年、昨年と三年連続で、調理を担当しましたので、ここではキッチンから見たユネスコ・フェスティバルを報告させていただきます。

   「食べ物」の提供は、フェスティバルの寛いだ雰囲気作りには欠かせないものだと思い、私たちは頑張っています。

   「食べ物作り」で一番苦労するのは、「何を作るか」です。安くてそれなりに満足していただけて、ユネスコらしいもの、フェスティバルらしいメニューを考えることです。

   一昨々年、一昨年はタイ風焼きそばを中心に韓国風お汁粉などを提供して、好評をいただきました。でも、あえて、今年はご飯ものに挑戦することにして、メニューを一新しました。

   話し合ったり、何度か試作をしたりして、メインは、パエリア風炊き込みご飯に決めました。鶏肉とコーンを具に、炊き込みカレーピラフの要領で作るものでした。

   辛口と子ども向きの甘口の二種類。サイドは、サモサ風焼き春巻きです。サツマイモをふかして、マッシュして、炒めたひき肉とあえて、春巻きの皮で包んで焼くというものです。

   そして、50円で提供できるものということでミカン寒天に決めました。

   決まったところで、区の保健所に行って、提供するものとして問題ないか確認を取りました。材料の購入店も保健所に届けることになっています。

会場全景1

   当日は、9時に集合して、開場の10時半には品物を作り上げてパックして、並べなければなりません。時間との勝負でもあります。

   パエリア風炊き込みご飯100食、サモサ風焼き春巻き100本、みかん寒天100個。炊き込みご飯にトッピングする卵も80個茹でて皮をむく。

   春巻きの皮は、お作りになった方はご存知だと思いますが、1枚1枚剥がすのに結構時間がかかります。

   それらのことを考慮して、みかん缶は、スタッフの自宅で作ってきてもらうことにしました。

   とは言っても、当日作ることと保健所から言われているので、当日の早朝に作るようにお願いして、サツマイモを洗うことも他のスタッフに自宅でしてもらうようにお願いしてと、いろいろ手順を頭の中でシュミレーションして準備を進めました。

   炊き上げる予定のお米は5キロです。セシオン杉並の料理室にある電気釜4台と大きなガス窯をフル活用して、スタート!

   ところが、大事件! 料理室にあるガス窯が2台とも故障していました。セシオン杉並の担当者も把握していなかったことです。おまけに、電気釜も「白米炊き専用」だとかで、途中でスイッチが切れてしまいました。

   今時、炊き込みご飯がつくれない炊飯器があるとは想像もしていませんでしたから、どうしたらいいかわからなくなっているところに、展示室の担当者から「開場時間なのに、何もできてないんですか! 急いでください」とせかされる始末で、泣きたい気分でした。

   その時です。「蒸かそう、炊きかけのご飯を蒸かして仕上げましょう」という声。流石、主婦の集まりだと感心しました。

   ゆで卵も、数が多くなれば上手く殻の剥けないものも出てきました。「みじん切りにしてトッピングすればきれいよ」。次々とアイディアが出ます。

   とは言っても、怒涛のような3時間でした。すべてを作り終えて、片付けを済ませてフェスティバル会場である展示室に降りて行ったときは、すでにプログラムは後半に入っていて、苦労して作り上げた食品も、ほぼ完売でした。

   下の会場では、プログラムの進行が時間通り進まないというハプニングがあったようですが、それでも無事にフェスティバルは終了して、終わりよければすべてよしでした。

   付け加えて報告しますと、今年から、会場内で飲食ができなくなったことも、大きな思惑違いでした。

会場全景2

(馬橋たみ子)