「ユネスコ無形文化遺産『山車』を知ろう
秩父へ 川越へ スタディーバスツアー」
2019年6月27日(木) 参加者 38名
秩父夜祭(Wikipediaより)
6月27日(木)、セシオン杉並から秩父に向けてバスは出発した。
参加総人数は38名。参加者は理事も含めて少々ご高齢の方が多かったので、安全には十分に配慮しながらのバス旅行となった。
そのため、今回はバスガイドさんにも付いていただきバスの中での楽しいお話と秩父と川越の歴史などを話していただいて、より充実したバス旅行を行うことができた。
バスの中では朝倉洋子会長より挨拶があり、杉並ユネスコ協会の事業紹介が行われた。
その後行きのバスの中で今回のバス旅行の目的の一つである、講師 村治笙子先生のお話を伺った。
村治先生はそもそもエジプトの歴史(とくに古代壁画)を専門に研究している方。ユネスコ世界遺産アカデミー会員、祭祀学会会員で幅広く講演活動をしている方である。
エジプトを研究する中で日本の祭祀学が気になり、日本でも全国の神社を巡り神事の研究を重ね、その中でエジプトと日本の神事(祭事)は共通点があることを語っていただいた。
秩父の夜祭については、岐阜の高山祭・京都の祇園祭と合わせて「日本三大曳山祭り」といわれていること、これらの「山・鉾・屋台行事」33件が「ユネスコの無形文化遺産」として一括登録されたことを話していただいた。
秩父まつり会館での山車の展示(Wikipediaより)
「秩父まつり会館」では1階山車展示室の大きな笠鉾と屋台の前で、プロジェクション・マッピングにより祭りの様子が笠鉾と屋台を真ん中に映し出された。
日が暮れるとともに祭りは佳境に入り、大きなうねりの中で鉾と屋台が秩父の街を練り動く姿は懐かしさとともに、祭りが私たちの生活に大事な役割を担っていたことが伝わってきた。
また、ビデオ室では「秩父まつり廻廊」という3Dシアターのビデオで秩父の街の四季折々の祭りについても紹介された。
その後、「まつり会館」の隣の秩父神社へ移動。
秩父夜祭は秩父神社の祭事。神社を取り巻く彫刻が素晴らしく、左甚五郎の作品(「子宝・子育ての虎」)なども彫られていて見事だった。
昼食は近くの「地場センター」で取り、地場野菜が豊富に使われた食事で美味しかった。
歴史のある秩父神社を見学
一路もう一つの祭りを見に行くべく、バスで川越へ。川越の街並みにウキウキするも、始めに「川越まつり会館」の見学。
まずは大型スクリーンで川越まつりの熱気と興奮を体験。
川越の祭りは、江戸の祭り。山車はお囃子とともに人形を操り、絢爛豪華という言葉が相応しい。これが街ごとに用意されていて、祭りの日に川越の街を練り歩く姿はさぞかし圧巻であろう。
「祭り」を堪能した後は、川越の街散策。自由散策で係員は少々心配もしたが、お土産をたくさん抱えて全員がほぼ時間通りに集合。
セシオン杉並への到着は少々遅くなったが、ゆったりと過ごせたバス旅行だった。
川越まつり会館での山車の展示
参加者の感想(アンケートより抜粋)
・一日楽しませてもらった。急かされずにゆっくり回れたので、よく見たり聞いたりできてよかった。
・秩父と川越の歴史を知ることができてよかった。
・プロジェクション・マッピング、3D映像ともに迫力があり、秩父まつりを十分味わえた。
・どちらの山車も素晴らしいと思った。お祭りの雰囲気も味わうことができてよかった。
・講師の先生の話も面白かった。
・本当の祭り当日に行きたいと思った。
・ユネスコ協会に入会したいと考えている。
・今回の企画はとてもよかった。今後も参加したいと思う。企画を楽しみにしている。
(佐藤直子)