「ユネスコ・フェスティバル」
2019年11月17日(日)セシオン杉並 展示室
2019年度のユネスコのつどい「ユネスコ 大人も子どもも フェスティバル」は、11月17日(日)10時30分から15時、セシオン杉並の展示室で行われました。
テーマは、「日本の良さを楽しもう」でした。
テーマに沿って、パフォーマンスは、「紙芝居」辻輝猛さん、「ハーモニカ演奏」指導 芝貞幸さんで浜田山・松ノ木ハーモニカ教室の皆さん、「歌声広場 一緒に歌おう! 童謡・唱歌」司会 橋本芳子さんの三本立てでした。ご協力感謝いたしております。
加えて、茶席を設け「お点前体験」のコーナーも実施いたしました。山岸禮子さんのご厚意です。
ゲームコーナーでは、幼児向けのゲームの他に「ヨーヨー」の実技があって、青年部の名人芸に歓声が沸きました。
食べ物屋さんは、各種混ぜご飯、和風お惣菜、ジャムロール、寒天ゼリーなどで、好評完売でした。
朝9時集合なのに、「厚焼き玉子を3本作ってきて!」という無理な注文などもあって、スタッフの皆様大いにご苦労様でした。
杉並区内に拠点を置く「ミンガラバー・ユネスコクラブ」のご協力で設けられた「ミャンマーコーヒーのスタンド」も好評。
同じく、「ミンガラバー・ユネスコクラブ」のお陰で開くことのできたバザーも売れ行きが良く、ご寄付を戴きました。
その中から、2万円を杉並ユネスコ協会から日本ユネスコ協会連盟の「首里城復興募金」へ寄付いたしました。皆様のご協力を感謝いたします。
ハーモニカ教室の皆さんによる合奏
紙芝居の辻輝猛さん
お点前の茶席
青年部によるパフォーマンス
食べ物屋さんに並ぶご飯と総菜
2016年度から連続4年間実施いたしました「ユネスコ・フェスティバル」も2019年度をもちまして幕を閉じます。
その訳は、2021年に迫りました杉並ユネスコ協会70周年記念事業の準備が始まることと、活動拠点として支えていただいている高円寺地域区民センターなどが入る複合施設「セシオン杉並」の大規模改修計画が2021年から2年間の予定で行われるからです。
一区切りということで、杉並ユネスコ協会にとって「フェスティバル」を行った意味は何だったのかと、振り返りたいと思います。
ユネスコのつどいとして、2014年には、映画「ひめゆり」を上映いたしました。翌2015年にも映画「世界の果ての通学路」を上映。どちらも、参加費を負担していただく形での上映でした。つまりチケットを買っていただいたわけで…。
多くの方々の協力があって実現できたものです。特に、「世界の果ての通学路」には、小学生から参加してもらいました。
杉並ユネスコ協会の取り組みには珍しい広い年齢層のつどいに、このつながりを大切にしたいという思いが芽生えました。地域の方々との結びつきが、ユネスコの活動の幅を広げると実感したからです。
今一つ、以前は、区内で大きなフェスティバルが行われるときに杉並ユネスコ協会も参加して、バザーの品を売ったり、チャイを淹れて販売したり、青年部が「ユネスコクイズ」を子ども向けに行ったりしていましたが、その機会がなくなり、バザー用にと厚意で提供して戴いた品物が行き場を失っていました。
そこで、自分たちの手で「フェスティバル」をしようと思い至ったのです。
「人が集まるかしら?」
「人手は足りるかしら?」
「ユネスコらしい活動かな?」
その他クリアしなければならない壁がいくつかありましたが、「ミンガラバー・ユネスコクラブ」に協力をお願いして、青年部にも青年部のOBにも手伝ってもらうことにして、「やってみよう!」ということになりました。
「ユネスコらしい活動」にするためにパフォーマンスプログラムを異文化の理解として各国の音楽を演奏してもらうことと、フードコーナーで出すメニューも異文化らしいものにすることにして…。
2019年は、和食をはじめ日本の文化が無形文化遺産に登録されたことを思い、「日本の良さを楽しもう」にしました。
参加者は80名ぐらいを想定して準備をしました。それでも、楽観的過ぎるという内部の声もありましたが…。
参加者は、出演者やスタッフも含めてですが、2016年度285名。2017年度259名。2018年度284名。2019年度206名でした。
この中には幼児が毎年60名から80名いました。つまり親子連れでの参加です。素敵なことでした。
反省すべき点もあったと思いますが、概ね成功! です。特に、いざとなったら青年部が大きな働きをしてくれることが実感できたことが収穫でした。
「フェスティバル」はいったん終了しますが、この経験が次世代につながってくれることを願っています。
「セシオン杉並」の改修工事の2年間、杉並ユネスコ協会の活動は今まで通りには行えないでしょう。工事終了時、杉並ユネスコ協会は、世代交代が起こって活動の方向が変わっているかもしれません。その時、地域との広い交流を必要と考えるか分かりません。
「フェスティバル」の終了に伴って、バザーへの参加も無くなります。もう品物はお預かりしません。ご理解ください。
「大人も子どもも フェスティバル」が実行できたことは、有難い思い出です。深く感謝いたしております。本当にありがとうございました。
(辻 邦)