杉並ユネスコ協会
ユネスコ親子科学教室
「電気と磁石の世界~電気の工作をしてみよう」
講師 小俣 宗昭 氏(日本大学第二中学校・高等学校元講師)
2019年8月17日(土) セシオン杉並 参加者 28名

会場全景

   本年度の第1回目のユネスコ親子科学教室は、8月17日(土)にセシオン杉並の第6・7集会室で実施しました。

   講師は、日大二中・二高で講師をなさっていらした小俣宗昭先生。アシスタントとして、齋藤麻由美先生にもお手伝いをお願いしました。

   身近な現象が多い電気・磁気に関する分野を取り上げ、製作する物は、クリップモーターにしました。

   工作に使う部品は、単2の乾電池、クリップ、フェライト磁石、紙やすり、エナメル線、リード線、木片、画鋲です。

   電池の周りにエナメル線を10回巻いてコイルを作り、磁石の近くで、電流を流すとコイルが回転するモーターですが、支えにクリップを使用するためクリップモーターと呼ばれています。

   コイルの形とエナメル線の耳の絶縁を紙やすりで剥がす所が注意点です。

   14組の申込みがありましたが、当日キャンセルがあり、13組28人が参加をしました。

   最初は、なかなか回転をしなかったのですが、コイルの形と、磁石の位置を調節したところ、全員回転するようになりました。

   一度回転し始めると、止まることもなく、勢いよく回転が続き、親子で喜んでいました。回転する様子をスマートフォンの動画で撮影する親子もいました。

   正確な原理は、小学4年生には難しいかもしれませんが、家庭内や街などでモーターを利用している実例はたくさんあり、電流と磁石の作用については理解できたと思われます。

クリップモーター
クリップモーター

   クリップモーターの製作以外に、電流による磁界と地球の磁界についても確かめる実験も行いました。

   2個の磁石の間に糸を挟んで、磁石の両側に釘をつけると、方位磁石のようになり、釘の向きが地球のN極・S極の方に移動し、地磁気を知ることができました。

   また、棒砂鉄をプラスチックケースに入れて、磁石を近づけると棒砂鉄が立体的な並びとなり、子どもたちも喜んで見ていました。

方位磁石
糸と釘を用いた方位磁石
棒砂鉄
立体的に並ぶ棒砂鉄

   今回は、区発行の「夏休み子ども向け催し情報カレンダー2019」に掲載され、夏休みの自由研究にも役立ったことと思います。

   親子で楽しむことができた科学教室でした。

(朝倉洋子)