2016年11月3日(木・祝)
西町インターナショナル・スクール
空が高く澄み渡った文化の日、今年で9年目となる西町インターナショナル・スクールでの出前授業を行いました。
西町インターナショナル・スクールは、カンボジアの学校支援や、国内のホームレスへの炊き出しなど、世界の貧困をなくすための様々な取り組みを行っている学校です。
今回もまた、「ユネスコ世界寺子屋運動」を学ぶ4年生の授業にゲストティーチャーとしてうかがいました。
板倉徳枝副会長によるユネスコの紹介を聞きながら、懸命にメモをとる子供達。
話を聞きながら気づいたことをメモする「発見カード」が、すでにたくさんの文字で埋まっていることに驚きます。
続いて、青年部の八尾成美さんが、カンボジアの寺子屋について説明しました。
八尾さんはこの夏、日本ユネスコ協会連盟主催の高校生カンボジアスタディツアーに参加し(詳しくはこちら)、まさにカンボジアの現状を伝えるプレゼンでした。
ノートがなく小さな黒板でメモをとる生徒の姿や、ひとクラスに学年が混合していることなど、寺子屋の写真を見た子供達は、日本に住む自分達との違いをたくさん発見できたようです。
写真/カンボジア寺子屋の授業風景
識字の学習では、「もし自分のお父さんやお母さんが字を読めなかったら大変!困る!」と、各々が想像力を膨らませていました。
私達ができる支援はなんだろう? そこで、書き損じハガキの学習です。
西町インターナショナル・スクールでは、年賀状などのハガキを出す習慣がない生徒もいます。
書き損じハガキって何?から始まり、ハガキがどうやってお金にかわり、ノートや鉛筆などの支援につながるのか、とても興味深く聞き入る姿が印象的でした。
授業をとても熱心に聞いてくれる子供達からの質問はつきることなく、約1時間の授業はあっという間に終了しました。
この出前授業を受け、子供達は寺子屋リーフレットの作成に取り組みます。
今年もまた、たくさんの素晴らしいリーフレットが出来上がることでしょう。
(西野裕代)